シャンティー競馬場はフランス・パリ近郊にある競馬場です。
フランスダービー(Prix Du Jockey-Club)などが行われます。


★★行き方★★

シャンティー競馬場は電車で行きました。パリの北駅(Gare du Nord)から方向的には北へ行ったところにあります。(北駅はパリの中心にあります。地下鉄のマップなどをご参照ください)
北駅はロンドンへのユーロスターや各方面へのTGVなども出発する大きな駅です。
切符は同駅から最寄り駅の「Chantilly-Gouvieux」まで片道で42フランでした。(2001年6月現在)
切符は
黄色の自動販売機で買えますし、窓口でも買えます。ただ黄色の自動販売機はクレジットカード対応のみで現金が使えません。で、機械で買おうと思ったらクレジットカードの3桁の暗証番号を入れる項目があって、そんなものは知らないので4桁を入力すると「番号が違っています」という表示が出て買えません。したがって窓口で買いました。
電車で帰ってくるなら往復の切符を買っておいたほうがいいでしょう。
駅にはたくさんのホームがあって、果たしてどの電車がシャンティーに行くか少々分かりづらいのですが、案内所で聞いたところ次の電車は17番線から出るとのことでしたのでそこから乗りました。電車に向かって右側のホームです。ここの駅にはユーロスターやTGVなどの長距離特急なども止まっていますが、電車の形状が明らかに違うのでまあ分かると思いますが、上の写真のような電車が普通列車のようです。行き先(停車駅)がホームのところに書いてありますのでので、その中に「Chantilly-Gouvieux」と書いてある電車を探して乗りましょう。
シャンティー駅
(正式にはChantilly-Gouvieux駅)

シャンティー駅
電車に乗ると30分弱「Chantilly-Gouvieux駅」につきます。
店長の乗った電車では2つ目の駅でした。車内放送はあるのですが、フランス語が分からないのでよくわかりません。不安にならないように、駅であらかじめ
時刻表などをもらっておくといいかも知れません。あらかじめネットで調べてから行くのもいいでしょう。
駅から競馬場へは徒歩で行けます。
小さな駅なのであまり迷うことはないと思いますが、駅を出てそのまままっすぐな道を行くと公園(森?)に突き当たります。公園の中の右前方にはすでに競馬場の直線コース端のラチが見えます。そちらに行けばスタンド横から入場できますし、公園のなかの道をまっすぐ進むと1・2コーナー(右回り)の間あたりに出ます。店長は後者で行きましたが、駅から10分弱で競馬場に到着しました。少し馬場の中を歩いて、ちょうどゴール板の後ろに入場券売り場があり、再度直線コースの馬場を横切ってスタンドに到着です。
どちらでもかかる時間はさほど変わらないと思います。ですのでどちらでもよろしい方をどうぞ。でも公園に人気がない場合は入らない方がいいと思います(店長が行ったときは駅から競馬場に行く人が歩いていましたので)。
右の写真は公園入り口にある案内と、コーナー脇の入り口です。(入場券売り場はさらにコースへ入き、ゴール板の裏あたりにあります)

ここはパリから30分ほどの駅なのに、時間帯によっては電車があまり走っていません。店長は最終レースが終わった午後6時過ぎに競馬場を出て、ゆっくり駅に向かいました。駅には6時半前には着いていたのですが、次の電車は7時45分(その前は6時8分発)・・・1時間以上待ってしまいました。時刻表によると電車はそこそこ走っているのですが、特に土日は運休する列車も結構あるようでこんなことになりました。帰りの電車の時間はよく調べておきましょう。

シャンティー駅前のバスの案内と送迎バス(みんな歩いてましたが・・・)
★住所★
16, avenue du General Leclerc
B.P.209
60631 CHANTILLY


★★賭け方★★

<フランス共通の買い方>

Gagnant(ガニャン):単勝
Place(プラッセ):複勝(4頭から7頭の場合1か2着、8頭以上の場合1から3着が当たり)
Jumele Gagnant(ジュムレガニャン):連勝(4頭から7頭の場合は連単(着順どおりに当てないといけない)、8頭以上の場合は連複(1・2着の順番はどちらでも当たり)
連単になる場合はプログラムに「Pari jumele dans I'ordre exact d'arrivee」と書かれています(日本語にするとたぶん「ジュムレは連単で!」と書いてある)。
Jumele Place(ジュムレプラッセ):日本で言う「ワイド」と同じです。選んだ2頭が3着までに2頭とも入ればあたり(8頭以上のレースに賭けられます。着の順番はどちらでも当たり)
Trio(トリオ):3連複(1・2・3着に入る馬を当てる。順番はどれでもよい。従って4頭選んで10フランずつ賭けると計40フラン=4通りとなります。8頭以上の場合に賭けられます)

買い方としては、「レース番号(レースごとに売ってるので言わなくても大丈夫そう)」「金額」「種類」「馬番号」の順で言います。
例えば「1レースで10フランのGagnant、3番を買う場合、「10フラン・ガニャン・スリー」といえば通じます。
窓口はミニマム金額(Wins新宿だったら1,000円単位のようなもの)で分かれているのでそれを見て適切なところに行きましょう。(10FFとか50FFとか100FFくらいに分かれています。これは一点について(馬券の合計金額ではなく)のミニマムのようです)

店長は、フランス語はアン・ドゥ・トロワ(1・2・3)までしか分かりませんが、大体どこの窓口でも英語が通じるので英語で言っても通じるはずです。(そうじゃなかったら、私の場合は4番以降が買えない・・・)
通じづらい場合は、買いたい馬券の内容を紙に書いて見せればそのとおり売ってくれると思います。



★★観戦記(店長の情報)★★
2001年6月2・3日の観戦記

シャンティー競馬場はパリ近郊にある競馬場です。
ちょっと田舎にあるうえ、スタンドなどもシンプルで、全体的にのどかな感じの競馬場です。
私、店長は2001年6月2・3日の連戦でした。6月3日はフランスダービー(Prix Du Jockey-Club・G1・2,400m)がありました。
武豊騎手もそこそこ騎乗していました。
コースはで右回りです。直線の1,200mのレースもありました。他の距離のレースはスタンドとなりにあるジョッキークラブの建物とウイナーズサークルがあるあたりがゴールでしたが、1,200mの場合はゴールがスタンド前ではなく、スタンドのずっと左の方になっており、スタンドからはゴールの状況はよく分かりませんでした。

全景
競馬場内は至ってシンプルです。スタンドも小さめでここでダービーやオークスが行われるのかと思うほどです。ところどころにBarや飲み物を売っている店があり飲み物には不自由しませんでしたが、Barで売っているサンドイッチ以外の食べ物があまり見つけられませんでした。どこかにレストランがあったのでしょうか?
店長が行った日は休日(土曜・日曜)だったためかお客さんはそこそこ入っていてなかなかにぎやかでした。
ジョッキークラブに入れる人はちょっとそれなりの服装(スーツにネクタイ)をしていましたが、それ以外の人はいたって普通の服装でした。ジーンズとかでも何も問題はない感じです。そもそもジョッキークラブ以外のところには場所の制限はなく、入場券を買って入場するだけでゴール前もパドックへ行くのも特に制限はありませんでした。

これはダービーの日のスタンド、さすがに混んでました
参戦初日の土曜日は、駅で会ったおじさんが「競馬場に行くのか?」と英語で言うので「そうだ」と言って競馬場まで一緒に行きました。おじさんは休みの日はパリ近くの競馬場に結構行っているとのことで、ロンシャンやシャンティーには日本人が結構たくさん来ているのを見ると言ってました。「フランスで知っている馬とかジョッキーはいるか」という話などしてました。おじさんに道案内をしてもらった通りに公園のなかの道の方のルートを行くと競馬場に到着。別れ際にそのおじさんが「次のレース、13番がいいかもよ。このコース得意そうだし。」と言ってました。到着して最初のレースはすでに第2レースでした。その馬はあんまり人気はなかったのですが(単勝30倍くらい)13番もいれて連勝で購入。レースは直線の1,200メートルで、ゴールがスタンドから遠いところにあるため結果がよく見えず、馬が走った後モニターのリプレイを見てみると、なんとあの13番が1着。おーっ、あのおじさんは天才馬券師だったのか・・・?と思いながらも2着を見ると・・・相手が違う・・・。せっかくのおじさんの情報が実らなかったレースでした。
次のレースは武豊騎手も騎乗している3歳戦。騎乗馬のMOLTO VIVACEは戦績が3・2・5着とまずまず。なのでその馬も絡めて4頭ピックアップして連勝を購入。
レースは好位置につけた豊騎手の馬が直線抜け出し・・・でも前の馬を捕らえられないが追って追って最後でかわしてゴール。海外で豊騎手の勝利を見たのは、かなり昔に行ったアメリカ・アーリントン競馬場以来です。おめでとう!
他のお客さんたちも「ユタカ!ヨクヤッタ!」みたいなことを言ってました。(店長の推測翻訳)
で、馬券の方はもちろん・・・またまた相手が違ってハズレ。今日は単勝勝負の日か?

豊騎手ウイナーズサークル
続く4レースはなんだか珍しく成績のいいメンバーがたくさんいると思ったらこの日のメインのGV、PRIX DU CHEMIN DE FER DU NORDという1,800mのレース。
パドックで馬を見ていたら日本人にもおなじみのオリビエ・ペリエ騎手が、私が日本人だと分かったようで「コンニチハ!」とか言われてしまいました。ペリエ騎手はレース騎乗がない時など、ジョッキークラブの普通の人がいるところで談笑したりしてました。海外の競馬って日本に比べてそういう距離が近いんですよね(というか日本が遠いのかも)。
せっかくご挨拶していただいたので(何だ!その理由は・・・(笑))、ペリエ騎手を中心に買うもハズレ。でもペリエ騎手はこの日、4戦1勝2着1回(2レースから8レースまで)とまあまあでした。

などとやってるうちに最終レースが・・・。結局7レースやって逆パーフェクト・・・。久々にいつもの店長の調子全開!となってしまいました。まあシャンティーはいい感じの競馬場だったし豊騎手はめでたく勝ったし、まあ明日も来るしよしとしましょう。

続く日曜日
今日はフランスダービーの日です。(レース名はPRIX DU JOCKEY-CLUB)
昨日も土曜日なのでそこそこお客さんはいましたが、今日はダービーなのでさらにお客さんが増えていました。ただフランスの競馬場は比較的カジュアルなので、ダービーの日といえども一部のお客さんを除けば普通の服装の人ばかりでした。まあ日本の競馬場の感じでしょうか?(イギリスだとそうはいかない)
日本人と思われる方も結構いました。(とはいっても数十人まででしょうが・・・)

今日はちゃんと1レースからの参戦。最初は肩慣らし程度に2点購入で勝負するも昨日に引き続きハズレ。今日もいやな予感のスタート。

次の2レースはハンデ戦で18頭立てのレース。ちょっと荒れそうな予感なので人気薄も混ぜて4頭BOXで買うとこれが当たり。何レースで連敗がストップしたんだか分かりませんが久々に当たりました。馬連(Jumere Gagnant/ジュムレ・ガニャン)が27.9倍でまずまずの配当。
勢いに乗って3レース。3レースはPRIX DU JOCKEY-CLUB、つまりフランスダービーです。日本の競馬は最終レースの前がメインレースですが、海外に来ると(特にヨーロッパ)はこういう形態が多いようです。人気は5戦4勝のMAILLE PISTOLでした。直線抜け出しそうになるも最後は沈み、来日してたこともあるスミヨン騎手ANABAA BLUEがわずかに抜け出しきわどく勝ちました。
スミヨン騎手は確かかなり若いんですよね。この日はこの一鞍のみの騎乗でしたがダービーを取ってしまうとはすごい。店長は通常よりたくさん馬券を買ってたのですが、勝った馬が抜けていてハズレ。私の友人に聞いてきた予想分もハズレ(1着が当たるも相手違い)。「メインレース当たらない症候群」のかなり重症に侵されているようです(日本のGTも当たりませんしね・・・)。

ダービーのゴールシーン
馬はちょっとしか見えませんが・・・(笑)
でも第2レースでの当たりがあるので、ダービーが終わった時点でまだ浮いている。なんて珍しいことだ。
まだまだ頑張るぞと気合が乗ったところで4レース。人気を買ったら全然こないでハズレ。うーん、やっぱり空回り?

でもまだまだということで次の5レース、これは1,000mのレースでした。頭数が7頭立てなので馬連が連単になります。でも2・4・6番と3頭選んでBOXに。
このレースでは珍しいことが起こりました。日本で言う「カンパイ」、すなわち発馬のやり直しです。
場内のテレビでリプレイが流れていましたが、ペリエ騎手の乗った4番の馬のゲートが他のところよりもちょっとだけ遅く開いて、結果馬のスタートも遅れました。そこでスターターの指示でコースの真ん中にいる旗を持った人がその旗を大きく振って中断。馬たちも走るのをやめて戻っていきました。
しばらくゲートを確認し再スタート。そうすると人気の2は抜けて勝ったものの、画面で見ている限り2着は7番。なんだかいつもの調子に戻ってるなーと思っていると違う角度からのリプレイ。そうすると6番と7番がかなりきわどい位置。写真判定の結果6が2着になって当たり。なんだか運がよくなってきたかな?

7レース、10番を軸に本命から薄めまで4頭に流すと、10番が直線抜け出すも外から9番が指してくる。結局9番が差しきって9−10でゴール。結構かたい結果なのでプラスも少々。

で最終8レース。まだまだ今日は浮いているのでその分で勝負!武豊騎手の馬がよさそうなので、そろそろ来る頃かと思い単勝と、他の馬への馬連を何点か買って勝負。おっとそうしたら相手は勝ちましたが豊騎手の馬がダメでハズレ。結局ほとんどチャラ(ちょっと浮き)で終了しました。
まあいつもの調子よりはよかったので今後ますますの上昇に期待してシャンティー競馬場を後にしました。


フランスダービーの結果
着順 馬 名
1 Anabaa Blue
2 Chichicastenango
3 Grandera
4 Okawango
5 Milan
6 Foundation Spirit
7 Sydenham
・・・ (以降未確認です)

払い戻し
(10フランに対する払い戻し額)
  Gagnant Place
6番 96FF 32FF
2番   48FF
7番   76FF
Jumere
  Gagnant Place
6-2 613FF 157FF
6-7   477FF
2-7   707FF

Topへ戻る

Track Infoへ戻る

Homeへ戻る